地震爆発論学会関係 最新情報

2014年04月25日

原子力規制委員会委員長代理 島崎邦彦氏への公開質問状

本日、4月25日に島崎邦彦氏へ 公開質問状を送付させていただきました。

下記にその内容を掲載させていただきます。

 

「原子力規制委員会委員長代理 島崎邦彦氏への公開質問状」

質問1
昭和36 年に安芸敬一先生が米国から帰国され、「私は洗脳されて帰ってきました。地震
は断層です。」と転向発言されたことは有名ですが、それ以前には「マグマ貫入爆発理論」
という石本巳四雄先生らによる日本固有の理論がありました。この理論が否定されたのは、
初動の押し引き分布が爆発現象では説明できないと考えられたことでした。しかし、熱解
離によって発生する水素と酸素の混合ガスつまり酸水素ガスが「爆鳴気爆縮」を起こし、
同時に平衡破綻型爆発が起きている、とする「地震爆発論」では、押し引き分布の成生を
うまく説明することが出来ます。この点に関するご見解、あるいは「マグマ貫入爆発理論」
を否定し、「断層地震説」を支持される理由をお聞かせください。

質問2
島崎先生は「活断層とは何か」(東京大学出版会)の中で、“地震現象とは震源で何かが起
こり、その結果地震の波が発生し、その波が地下を伝わり・・・建物等を揺らす現象であ
る。”と記述しておられます。当然何かというのは「水素爆発」の可能性も否定はできない
はずです。しかし、続く文章では“地震の震源域では、ある面(断層面と呼ぶ)を境とし
て地塊がずれ、そのずれる運動によって地震の波が発生する。”と説明しています。ある面
と言うのは「水素爆発」の結果として出来るずれである可能性も否定できないはずなのに、
断定的に“断層面と呼ぶ”と決め付けておられるのは論理に矛盾があると思います。
大先輩の石本巳四雄先生は、“まず、「震源」に「断層の成生」を仮定し、「初動分布」
がその仮定に背馳しないという理由から、「地震の原因」がそれであると決定する。これは、
「結論たるべき主張」が、すでに「前提」の中に含まれていることから、論理上からすれ
ば「正常な証明」とはならない。すなわち、もし「地震波の放射」が「断層成生」にあら
ずと仮定しても「初動分布」が説明される場合に逢着するならば、以上の主張はただちに
頓挫することとなるからである。”と述べておられます。上述した「地震爆発論」でも「初
動分布」は説明可能ですので、ある面を”断層面と呼ぶ“という主張は頓挫しているので
はないでしょうか。論理の矛盾をご説明ください。

質問3
島崎先生は「大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合」において、
“科学的な判断のみが重要なのでありまして、再稼働とかエネルギー、経済的、社会的な
ことを一切排除して判断してください。科学的でない判断をした場合は糾弾されることが
あります。”という主旨の発言をされています。
活断層理論が間違いであり、石本先生らの流れを組む“地震爆発論”が正しいと判断さ
れた場合には、先生は委員諸氏の非科学的な判断を認可した責任があることになりますが、
その場合には”自己糾弾“されるおつもりなのでしょうか。

以上3 点を質問させて頂きます。下記までご回答いただければ幸甚に存じます。

 

平成二十六年四月二十四日
地震爆発論学会 会長 石田 昭

(住所)
 

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  2014/04/25   admin_bk2